高橋です。

英語教室や学習塾など、各種教室や講座を対面で行っている事業者さん。
ヨガやダンス・舞踊などの教室を運営されている事業者さんに向けて、

長期化するコロナ禍のため、低コストでオンライン講座(オンデマンド講座)を導入する方法を解説します。

なおここで想定しているオンライン講座の形式は、

  • 動画によるコンテンツ配信
  • 運営者や講師とのコミュニケーション(質問の受付など)
  • 小テスト

といった機能を持つ、半自動化したオンライン講座です。オンタイムでライブ配信する場合には、ZOOMやスカイプ等を使えばOKです。

システム

システムには、決済とアカウント発行機能、レッスンページへの閲覧制限機能が必要になります。
その他、実現したい運用形態によっては、段階的に閲覧できるレッスンが増えていく「ドリップコンテンツ機能」、メッセージ機能など、必要に応じてシステムを選択します。

最も低コストで実現可能なのは、WordPressというブログシステムに、LMS(Learning Management System)系のプラグインを導入する方法です。

実現したい講座形式によってうまくプラグインを組み合わせれば、完全無料で作ることも出来ます。

デメリットとしては、

  • 国内にはほとんど高機能なLMSがなく、海外製のプラグインを実装するため翻訳作業が必要
  • 高機能なLMSプラグインでも、導入してみないと細かな機能や設定がわからない
  • プラグイン同士の相性があり、実際に使ってみてわかるトラブルがある

といったことがあります。特にWordPressの設置や設定など、作業に慣れていない方には敷居が高いです。

国内製のオンライン講座を作れるシステムとしては、Cyfonsがあります。
低価格で導入できますし、インストールも比較的簡単です。ステップメールも送れるといった特徴もありますので、場合によってはWordPressよりもこちらをオススメします。

Cyfons(サイフォンス)

動画作成

講座を作る場合、教室で講義をしている状況をビデオカメラで撮影する、という方法が一般的かと思いますが、

スライドを使ったり、講師本人を自撮りして動画を作成するのであれば、ZOOMを使う方法が簡単です。

ZOOMには録画機能がついており、スライドを画面共有しながら録画することで、ホワイトボードを映すよりはわかりやすい動画構成が簡単に実現できます。

ZOOM以外にも、ブラウザ拡張機能を使う方法もあります。ブラウザを立ち上げていないと使えない、というデメリットはありますが、簡易的な動画でしたら作成可能です。
vimeoアドオン、AwesomeScreenshotアドオンなどがあります。

動画編集だけは、AdobeのPremire Proなど、有償のソフトウェアを使ったほうがいいです。
無料で簡単に使えるソフトをいくつか試してみましたが、細かいところでカットができないなど、講座を作成するには不十分です。

業態転換に対する補助金制度

長引くコロナ禍で、日本経済は危うい状況になっています。また以前から、他の先進国に比べて新規事業の創出が少ないことが問題視されていました。

そこで現在、大きな予算が投入されているのが、事業再構築補助金です。

今回のような事業のオンライン化などにも使えますので、是非積極的にご検討いただければと思います。