先週、2023年(令和5年)のSDGsアクションプランが公開されました。
SDGsアクションプラン2023のキーワード
- 人、科学技術・イノベーション、スタートアップへの投資
- グリーントランスフォーメーション(GX)、デジタルトランスフォーメーション(DX)への投資
- 民間の力を活用し、一極集中から多極化へ
- 5月:G7議長国として、広島サミットの開催。被爆国としての世界への発信
- 9月:SDGsサミットの開催
- SDGs達成までの折り返し、中間年。SDGs実施指針の改定を行う
IPCCから3月20日、短期間でのGHG排出量の削減が必要との報告。
これは、SDGsターゲットの達成が進んでおらず、年々達成へのハードルが上がっていること、つまり人類存続への危機感が強まっていることを示しています。
1.5度抑制のためには、19年と比べたCO2排出量を30年に48%減、35年に65%減とするなど短期間で大幅削減が必要だと強調。メタンなどを含む温室効果ガス全体でも30年に43%減、35年に60%減が求められるとした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/16e6e97686c01287f714abfdbc69f48f3be5461d
つまり、SDGsの折り返し年である2023年は、さらに高い削減目標に向かって各企業が努力していく必要があります。
しかしこのニュースのコメント欄には、報告への批判や陰謀論とのコメントが目立ち、ショックを受けました。中小企業の社長さんも、のんびりしているというか、危機感が全くない方がいらして、大変危惧しています。
まだ多くの方が誤解しているようなのですが、IPCCの第6次報告書では、「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と明記されています。
根拠としてコンピューターの進化によって高精度にシミュレーションできることになったことで、産業革命以降の二酸化炭素排出量と温暖化の関連性が詳細に示されています。またその元になっているのはノーベル物理学賞を受賞した眞鍋淑郎先生らの気候変動モデルです。
https://twitter.com/ryusuket/status/1637954045238448128
また全体としては例年通り、5つのP(人、地球、経済、平和、パートナーシップ)と8つの優先課題にそって整理されておりますが、各省庁の取り組みについてはエクセルファイルでダウンロードできるようになりました。目的の項目で絞り込みが出来るので、便利そうですね。
また詳細を読み込んで、自分なりにまとめてみようとは思います。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sdgs/dai13/sdgs_actionplan2023.pdf